ワークショップ「地域メディアを作ってみる」
「ネットを活用した地域と企業のコラボ・マーケティング〜企業×ネットによる地域産業振興の未来〜」で行ったチームディスカッションの結果を紹介します。サマリーなので、その場の雰囲気、「熱さ」は十分に伝わらないかもしれませんが、会場にたまたま居合わせた3人が創り出すアイデアの面白さは分かっていただけるのではないでしょうか、。
お題は
- 地域メディアを作ってみる(ミッションは地域の活性化)
- メディアの名前、どんな情報を、誰に発信するか、そのためには何がキーになるか、を考える
「温泉に住みたい」
- 地域は伊豆。首都圏のセカンドライフ希望者が対象。キーワードは温泉。
- 安心して暮らせるように医療情報を、孫を呼んで遊べる情報も
- リゾート物件情報
「ヘルプアス(アース)」
- 日本の田舎、地域。お助け情報のマッチング
- キャッチコピーは、私たち&地球を助けて
- 後継者不足なら人を、お金は募金、ボランティアなど
- 人を動かすことがキーになる
「地域新発見」
- 外からの目線で魅力を明らかにする
- 自分が住んでいない街、かかわりがない街が対象。
- 地域の商品開発、イベント
「都市仮説」
- 地域の人VS他の地域の人
- 他の地域の人は、ウソネタを書き込んで、その地域の人が全力で否定する
- ニュース、ランキング、Q&A、どのコーナーも何が本当か分からない。
- 日本からは出ないのがポイント
「@dog press」
- 住んでいる人や街を知っている人は犬だ!
- 犬目線で街の情報を紹介
- 猫などにも展開
「港区田舎Tube」
- 港区にも残る田舎的な風景を携帯動画で紹介
- 新橋、汐留、六本木などで働くサラリーマン
- 田舎を思い出して「ほっと」してほしい。癒しメディア
「一人でドーモー君」
- 都会で一人暮らしをしている人の不安を解消
- カラオケ、ハイキング、キャンプなど、一人でやらないことを一人で楽しめるように紹介
- 出会いもある
「地域クチコミナビ」
- アマチュアスポーツ愛好者のための情報サイト
- グラウンドや体育館など施設の予約、対戦相手のマッチングも可能
「大松本人」
- 長野県松本の情報はあまりない… というところから出発
- けれど「いいところ」。空気感を伝える→人を紹介すればいい
- 日替わり松本人として、隣の人から順番に紹介
- 人口は22万人なので、第一松本人から第二十二万松本人まで紹介したい
- 将来的にはこのデータベースを使って、ムフフ
「ご近所ネット新聞」
- フリーマーケットやペット紹介、近所の出来事などを紹介
- 数メートルから数キロレベルの「知ってて良かった」情報
- 情報が地域の信頼を醸成
「デカモリドットコム」
- 地方のグルメサイト、大盛りをウリにしている飲食店の情報を紹介
- 完食したら無料になったり、商品がもらえる飲食店では挑戦者のコメントも
「教えて豊橋のヲタク」
「クレイジービレッジ」
14のアイデアの中から、お二人のパネリストに「気に入ったもの」を選んでいただきました。
道本賞は都市仮説。「発想が面白い」
西賞は大松本人。「メディアの名前がキャッチーで良かった」
とのことでした。
両賞に選ばれた皆さんおめでとうございました。そして、ワークショップに参加していただいた皆さん、改めてありがとうございました。
◆記事◆
日経ネットマーケティングの中にあるNET Marketing Forumのサイトにワークショップの記事もアップされていましたのでご紹介しておきます。
「犬の目で地元を紹介?ユニークな地域サイトのアイデアが続出」(ITpro)
Net Marketing Forumのワークショップ無事に終了しました
大手町ビジネスイノベーションインスティテュート(OBII)が運営に協力した、「Net Marketing Forum 2007 Spring」(日経BP主催)のワークショップ、「ネットを活用した地域と企業のコラボ・マーケティング〜企業×ネットによる地域産業振興の未来〜」は無事に終了しました。
6日のカンファレンス・ワークショップ最後のコマでしたが、約50人の方に参加していただき、ディスカッションは大いに盛り上がりました。ご参加、ありがとうございました。
ワークショップの内容は下記の通りでした。
- 企画趣旨
財政難、人口減少/高齢化に悩む地方自治体が、ポータルサイトの運営などネットを活用するほか、地元企業とのコラボ・マーケティングを展開する動きが活発になってきた。観光、物産、工業団地など産業振興の柱となるシーズの発掘から全国に対してのPR活動、広告・宣伝活動を企業との連携、ネットの活用によりいかに実現できるのか?企業×ネットによる地域産業振興の未来を探る。
- パネリスト
OBIIでは、モデレーターと運営サポートを行いました。
お二人のパネリストには、それぞれが運営している地域メディアについて、プレゼンをしていただきました。
道本さんは、NPOによって、地域のイベント情報やお宝情報が紹介されいること、パーツを使ってさまざまなページにイベント情報を表示させる仕組みがあること、情報発信やSNSによる情報交換で、顔が見える関係を目指していること、が紹介されました。「東京の方からは和歌山はいいところですねと言われるが、地元の人は、そんなのあるんですか?と言う人もいるのが悩みです」
西さんは、渋谷で学生時代をすごしたものの社会人になると情報が入りづらくなったことから、自分で街の情報を発信するメディアを作ったこと。最初の数年は一人でコツコツやっていたけれど、現在全国に広がり、シンガポールの経済新聞も生まれたこと。「街ネタ、メディアの質にもこだわっていきたい」「メディアビジネスはあまり儲からないけれど、取材して、情報発信していくプロセスで、多くの人と出会えてとても楽しい」と話されていました。
その後、参加者が三人一組になってチームをつくり、ディスカッションを行いました。
お題は
- 地域メディアを作ってみる(ミッションは地域の活性化)
- メディアの名前、どんな情報を、誰に発信するか、そのためには何がキーになるか、を考える
です。
会場で、たまたま居合わせた方同士ということで、名刺交換や自己紹介をしながらの静なスタートとなりましたが、道本さん、西さんにも、ディスカッションに加わっていただき、最終的には盛り上がりすぎて時間がオーバーしてしまいました。
ディスカッションの後は、各チームから発表していただきましたが、非常にレベルの高い発表が相次ぎました(各チームからの発表は、別エントリーにて紹介する予定です)。
最後に、パネリストのお二人から、ベストアイデアの賞を紹介していただき、ワークショップは無事に終了しました。参加者の皆様、最後までワークショップにお付き合いいだき、お疲れ様でした。このような機会を作っていただけた日経BPの皆様、またパネリストのお二人にも感謝申し上げます。ありがとうございました。
OBIIでは、知のボランティア(Wisdom Volunteer)による新たな価値の創出を追求、組織、地域、世代の枠を超えた出会いのプラットフォームを目指しています。ミーティング、イノベーション合宿以外にも、今回のようなカンファレンスサポートなども要望があれば、行いたいと思っています。
◆お知らせ◆
- OBIIでは、8月(第3週か第4週の週末で調整中です)に第3回イノベーション合宿@新潟を行う予定です。地元のNPOとのコラボレーションで、地域振興、観光プランを練り上げます。詳細が決まり次第、ブログでお知らせします。
- ミクシィ内に「OBIIコミュニティ」を作っています。情報交換なども行っていますので、自由にご参加ください。
ミッドタウンに到着しました
6、7日と行われている「Net Marketing Forum 2007 Spring」(日経BP主催)のワークショップのひとつ「ネットを活用した地域と企業のコラボ・マーケティング〜企業×ネットによる地域産業振興の未来〜」の運営に協力するために、会場の東京ミッドタウンにやってきました。
平日の昼間ですが、サラリーマン、ファミリー、カップルで混雑していました。
ワークショップはタワーの4階が会場です。