第6回OBIIミーティング、創発型開発と「いいめも&わらたま」終了しました

お小遣い帳サービス「いいめも」と、落書きCGMサービス「わらたま」 の開発チームを招いて行われた、第6回OBIIミーティング創発型開発(Emergent Development=EmD)と「いいめも&わらたま」は、無事に終了しました。

冒頭OBIIの事務局から、組織の枠を超えたプロジェクト型の新しい開発手法、創発型開発(Emergent Development=EmD)について説明しました。OBIIでは、これまでウェブサービスの開発や地域の活性化をテーマにイノベーション合宿やミーティングを行ってきました。様々な組織や地域から参加した人が集まり、アイデアを出し合うことで、既に、「困った」「いいめも」「さらきゅ〜?」といったサービスも生まれています。これを創発型開発と名付け、日本で初めての取り組みとして概念化しました。以下は概要です。

創発型開発は、何らかのサービスや製品を開発する時に、プロジェクト型のチームが構成
される。
チームは、組織の枠を超えたフラットで、ヘテロジニアス(異種)で、オープンで流動的なネットワーク型(入るのも去っていくのも自由)。
組織の枠を超えているため、しがらみがなく、
真に面白いユーザー視点のサービスが生まれる。
サービスを開発、検討する「ミーティング」や「合宿」はリアルな集合知。それぞれが持ち寄ったアイデアそのもののがピア
レビューされ、内容がつまらなければサービスとしては出ない。

ピアレビューを潜り抜け、チームが成立した場合は、SNS、ブログ、メール、スカイプといったバーチャルツールを最大限に活用して意思疎通と開発が進められるが、最初に集まっているので顔が見えるため継続しやすい。バーチャルとリアルを融合させた開発手法でもある。

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次に「わらたま」「いいめも」の両開発チームから、サービスの現状や新機能の開発についての報告がありました。



わらたま
メディアに取り上げられたことで定期的に投稿してくれる投稿者もできたが、そこからが難しい。当初の考えでは、投稿者が増える→口コミが広がる→投稿者が増える、という好循環を考えていたが、なかなか難しい。
「わらたま」はエンタメ系サイトなので、毎日アクセスしてくれないので生活・インフラ系サイトでの紹介、書くネタに困っているブロガーにネタを提供するという意味で、新機能としてブログパーツなどを考えている。

いいめも
メディアの取材も多数あり、開始から24日で登録ユーザーは2500人を突破。当初のシンプルなメモ機能だけでなく「取り消し」「履歴をまとめて見る」「利用規約」「ヘルプ」も用意した。ややアクティブユーザーが伸び悩み。新しいサービスはダイエットで近日発表できる。

両チームの報告を受けて、ユーザー増・プロモーション・新機能などについてディスカッションを行いました。各班の発表は以下の通りです。


  • 「わらたま」著作権問題をクリアするために肖像権が切れている歴史上の人物をテンプレートに利用。教科書をベースに遊ぶU-15「わらたま」を作る、
    あらた(わらた)な教科書を作る会?「いいめも」
    モチベーション維持するために、たばこのように減らすシリーズでやったらどうか。
  • 「わらたま」逆に大人のわらたまO-20でアダルト系を狙う。作品を発表したい芸術系の大学生とコラボ、びらまき、
    言語化
    携帯で見れるようにしたい。とりあえずミクシィにある大学のコミュで宣伝。「いいめも」は
    出会った人を記録する。
    いいめもなんとかをユーザーが作れるAPI
    、ランキングの導入。
  • 「わらたま」
    賞賛コメント。
    4こま目のオチをコメントで募集する。
    コメントするユーザーに属性をつける。
    日本よりユーザーが多い中国に展開。「いいめも」
    キャラクターが励ましてくれる。
  • 「わらたま」
    地域イベントとタイアップ。「いいめも」
    メールがこなくなったら、メッセージが妹からツンへ変化、だんだん怖くなる。
    人生ゲームみたいなストーリー展開、
    夜のおこづかい帳。
  • 「わらたま」時事ネタのテンプレートをタイミングよく投入。フェードインなどオチ
    の画像効果を増やす。「いいめも」
    ダイエット系のメディアとタイアップ。
    ダイエットプロジェクト
    いいめもダイエット○○期生といったキャンペーン。

今回も、懇親会まで多くの方に参加していただき、議論が続く楽しいミーティングになりました。お忙しいところ参加して頂いた皆さんありがとうごあいました。また、わらたまチームのお二人は奈良先端科学技術大学院大学近畿大学の学生で、関西から来ていただきました。お疲れ様でした。OBIIでは引き続き両サービスをバックアップしていきます。