第2回OBS「アンケートで市場は分かるのか」終了しました

「アンケートで市場は分るのか」をテーマに、6月28日第2回大手町ビジネススクール(OBS)を開催しました。

ボクナリで連載中のネット小説「栗栖准教授のMBA進化論」の第3話第4話では 、久遠課長が新製品について、「アンケートで市場が分かるのか?」という疑問に格闘しています。このケースを参考にしながら、アンケートでは市場は分らないのか、やり方によってはアンケートで市場調査することができるのか。二チームに分かれたディベート方式で、ディスカッションを行いました。


参加者は、家電、自動車、リサーチ、コンサルティング、ネット、通信、メディアなどの企業の方、業務としてマーケティングやリサーチを担当者もいらっしゃいました。

まず、OBIIの事務局からケースを説明。アンケートで市場は「分る派」、「分らない派」に分かれて、その理由を考えました。

さらに「分る派」、「分らない派」を3グループに分け、交互に理由を説明。論理的か説得力があるかなどで投票を行うというゲーム的な要素を取り入れながら、アンケートの問題点についての思考を深めました。

ディベートは「分る派」が勝利しましたが、重要なことは「分る」「分らない」ではなく、なぜなのか「考える力」。アンケートで、知りたいことが知れているのか。人間心理はどうか。本当に売れると自信を持って言えるか。 なぜ顧客(投資家)はお金を払うのか、その理由は何か。あくなき探究心で考えていくことが重要になります。

そして、悩める久遠課長へのアドバイスも参加者と一緒に考えてみました。

  • アンケートでやるのは仮説の検証なので。売ってみたらよいのではないか。
  • 何を知りたいのかをはっきりと認識することが大事。久遠課長は、アンケートで何を聞いたらいいのか分らないのではないか。
  • アンケートのメリットとデメリットを理解して勉強して、新城部長に論戦を挑む。
  • 案件は他部署のものなので、久遠課長が新製品を開発するときには「開発する前にやりましょう」と言う。







などでした。久遠課長の悩みはこれで少し解決したのでしょうか…

今回は事前の課題があったにもかかわらず定員が埋まってしまいました。ご参加いただけなかった方は、次回のお申し込みをお待ちしております。

【ご参加頂いた皆さんの感想】

F's Garage:大手町ビジネススクール「アンケートで市場は分かるのか」に参加した。


参加者も、大企業でマーケティングをやられている若手や、独立なされてマーケティングの会社や社会企業家のような仕事に取り組まれている方々が参加されていたりと、ハイレベルな会で、とても勉強になりました。

アンケートは確かに難しい。
しかし、うまく設計することで「お客様が、その商品をわからないことがアンケートでわかる」ということが大事だと考えました。

WEBMAN---ネットマーケティングコンサルタントへたれSのブログ:第2回大手町ビジネススクール「アンケートで市場は分かるのか」に参加してきました。

分かると言えば分かるし、分からないと言えば、分からないと言えると思います。だから、分かる派・分からない派のどちらに属していても、結論に沿ってそれ相応の議論ができたのではないかと思います。

今回も非常に有用でした。アンケートの有効性の話自体、一マーケッターとして考えておくべきことだと思いましたし、また議論の過程を通じて論理的な思考力やプレゼン力なども含めていろいろ学ぶべきところがありました。